DTM用ヘッドフォンの選び方
音楽制作における「モニタリング」とは、音を正確に聴いて判断する作業を指します。一般的な「音楽鑑賞用」ヘッドフォンは低音が強調されていたり、聴き心地が良くなるようにチューニングされていることが多く、DTMでのミックス作業には向きません。
密閉型 vs 開放型:何が違う?
密閉型(クローズドバック)
- 音が外に漏れない → 録音時のモニタリングに必須
- 低音域がタイトに感じられやすい
- 長時間使用で耳が疲れやすい場合も
開放型(オープンバック)
- 空間的な広がりが感じられる
- 音漏れがあるため録音中のモニタリングには不向き
- ミックス・マスタリング作業に向いている
宅録・ボーカル録音があるなら密閉型、ミックスメインなら開放型も検討しましょう。
選び方のポイント
1. フラットな周波数特性
音楽鑑賞用ヘッドフォンは低音や高音が強調されていますが、DTM用は「できるだけフラットな再生特性」が重要です。フラットなヘッドフォンで作ったミックスは、他の再生環境でも破綻しにくくなります。
2. インピーダンス
- 低インピーダンス(16〜80Ω):スマートフォンやパソコンから直接鳴らせる
- 高インピーダンス(150〜600Ω):ヘッドフォンアンプが必要だが音質が高くなりやすい
初心者は80Ω以下のモデルを選ぶと扱いやすいです。
3. 装着感と重量
長時間のミックス作業では装着感が重要です。イヤーパッドの素材(合皮 vs ベロア)や重量も確認しましょう。
おすすめ6選(予算別)
¥5,000前後
audio-technica ATH-M30x🛒 — コストパフォーマンスが高い密閉型。フラットな特性で初心者に扱いやすい。折りたたみ可能でコンパクト。
¥8,000〜¥12,000
audio-technica ATH-M40x🛒 — M30xの上位版。より広い周波数特性と精細な音の分離感。DTMのスタートアップに最適な一台。
¥13,000〜¥15,000
SONY MDR-7506🛒 — プロの現場でも使われるスタジオ定番。M40xよりさらに細かい音の粒が聴こえる。米国のスタジオで見かけることも多い。
SONY MDR-CD900ST🛒 — 日本のスタジオ定番。フラットな特性とタイトな低音。密閉型。初心者から上級者まで幅広く使われる。概ね¥15,000〜¥20,000前後。
¥15,000〜¥20,000
audio-technica ATH-M50x🛒 — ATHシリーズ最高峰の人気モデル。低音から高音まで全域にわたってバランスが良く、初心者が最初の「基準」にしやすい。
¥25,000以上
AKG K271 MKII🛒 — 密閉型ながら開放型に近い空間感。ミックス作業に向いており、「装着すると自動的にミュートになる」機能も便利。
比較一覧
| モデル | 価格帯 | タイプ | インピーダンス | おすすめ用途 |
|---|---|---|---|---|
| ATH-M30x🛒 | ¥5,000〜 | 密閉 | 47Ω | エントリー全般 |
| ATH-M40x🛒 | ¥8,000〜 | 密閉 | 35Ω | DTM入門 |
| SONY MDR-7506🛒 | ¥13,000〜 | 密閉 | 63Ω | 宅録・モニタリング |
| ATH-M50x🛒 | ¥16,000〜 | 密閉 | 38Ω | DTM・ミックス全般 |
| SONY MDR-CD900ST🛒 | ¥15,000〜 | 密閉 | 63Ω | 本格スタジオ |
| AKG K271 MKII🛒 | ¥25,000〜 | 密閉 | 55Ω | ミックス・マスタリング |
まとめ
予算¥10,000以下でスタートするならaudio-technica ATH-M40x🛒。本格的にDTMを学ぶならATH-M50x🛒かSONY MDR-7506🛒がコスパ面でも品質面でも優れた選択肢です。ヘッドフォンはスタジオモニタースピーカーが使えない夜間の作業でも活躍するため、早めに良いものを揃えることをおすすめします。
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