ピックアップとは何か

弦の振動磁場の変化ピックアップ電気信号に変換エフェクター/アンプサウンド出力音として聴こえる

ピックアップ(Pickup)はギター・ベースの弦の振動を電気信号に変換するセンサーです。磁石とコイルで構成されており、弦が振動することで磁場が変化し、電流が生まれます。この信号がアンプで増幅されてサウンドとして出力されます。

ピックアップの種類・位置・品質が、ギターの音の80〜90%を決定すると言われています。


ピックアップの主な種類

1. シングルコイル

特徴 内容
音の傾向 明瞭・ブライト・クリスタルクリーン
主な搭載機種 Fender Stratocaster、Telecaster
メリット ナチュラルな音・高域が豊か
デメリット ハム(ノイズ)が乗りやすい

2. ハムバッカー(Humbucking)

特徴 内容
音の傾向 太くウォーム・コンプ感あり
主な搭載機種 Gibson Les Paul、SG
メリット ハムノイズをキャンセル・パワフル
デメリット 高域がシングルより控えめ

2つのシングルコイルを逆位相で組み合わせることでノイズを打ち消す仕組みです。

3. P90(シングルコイル大型版)

特徴 内容
音の傾向 シングルとハムの中間・太め
主な搭載機種 Gibson Les Paul (初期モデル)、ES系
用途 ブルース・ジャズ・ガレージロック

4. スプリットコイル(ベース用)

特徴 内容
主な搭載機種 Fender Precision Bass
音の傾向 太い・ハムキャンセル
仕組み 2弦ずつ別のコイルで拾う

パッシブ vs アクティブ

比較項目 パッシブ アクティブ
電池 不要 9V電池が必要
出力 低め(自然な感じ) 高い(パワフル)
音の特徴 ダイナミクスが自然 音域がフラット・EQ調整可
主な用途 ほぼ全ジャンル スラップベース・ヘヴィメタル
代表例 Fender各種 EMG、Bartolini搭載機
バッテリー切れリスク なし あり(ライブ注意)

初心者や一般的な用途ならパッシブで十分です。アクティブはスラップやモダンメタル特有の音圧が欲しい場合に有効です。


ピックアップの位置と音の違い

同じギターでも、ピックアップの位置(ネック/センター/ブリッジ)によって音が大きく変わります。

位置 音の傾向
ネック(フロント) 太く温かい・サステインが長い
センター バランスが良い
ブリッジ(リア) ブライト・アタックが鋭い

ネック側ほど弦の振幅が大きい場所なので太い音になり、ブリッジ側ほど振幅が小さく硬い音になります。


ピックアップ交換の基礎知識

既存のギターの音に満足できない場合、ピックアップ交換は費用対効果の高いカスタマイズです。

交換の目安費用

  • ピックアップ本体: ¥6,000〜¥35,000
  • 工賃(楽器店に依頼): ¥5,000〜¥10,000

人気ブランド

  • Seymour Duncan(セイモアダンカン)— 幅広い種類・汎用性高い
  • DiMarzio — ロック・ヘヴィメタル向き
  • Lace Sensor — ノイズレス・クリーン系
  • EMG — アクティブPUの定番
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内蔵プリアンプとは

アクティブピックアップには内蔵プリアンプが組み込まれており、楽器本体でEQ(イコライザー)調整が可能です。

特徴 内容
EQ調整 低域・中域・高域をボディ上のノブで調整
出力 パッシブより高出力・長いケーブルでも音質低下しにくい
代表例 EMG、Bartolini、Aguilar
注意点 電池切れに注意。ライブ前に確認必須

プリアンプ内蔵のベースはスラップ奏法やモダンなサウンドメイクに特に有効です。


まとめ

ピックアップはギター・ベースの音の核心部分です。シングルコイル/ハムバッカーの違い、パッシブ/アクティブ(内蔵プリアンプ)の選択が楽器の音の方向性を決めます。

  • ブライトなクリーンサウンド → シングルコイル
  • 太くパワフルなサウンド → ハムバッカー
  • 自然なダイナミクス → パッシブ
  • フラットで加工しやすい音 → アクティブ

→ エレキギター初心者ガイドはこちら → ベース初心者ガイドはこちら