グループサウンズとは?日本のロック元年
1960年代後半、日本の音楽シーンに突如として旋風を巻き起こした「グループサウンズ(GS)」。ザ・タイガース、ザ・スパイダース、ブルー・コメッツ、テンプターズ——これらのバンドが生み出したサウンドは、それまでの歌謡曲とはまったく異質の「電気の音」だった。
きっかけは1965年のベンチャーズ来日公演。エレキギターのインストゥルメンタルサウンドは日本の若者に衝撃を与え、「エレキブーム」として社会現象化した。当時の大人たちは「エレキは不良の音楽」と眉をひそめたが、それがかえって若者の憧れに火をつけた。
GSブームを支えた楽器・機材
エレキギター
GSサウンドの核心はエレキギター。当時使われていた主なモデル:
| モデル | 使用アーティスト | 特徴 |
|---|---|---|
| Mosrite Ventures Model | ベンチャーズ影響で爆発的人気 | 独特のシェイプ、ブライトなトーン |
| Gretsch Tennessean | グループサウンズ全般 | ホロウボディの甘いサウンド |
| Fender Stratocaster | スパイダース・堺正章ら | クリーントーンの代名詞 |
| Teisco・グヤトーン | 国産メーカー品 | 安価で普及、独特のチープ感 |
Mosriteの復刻・類似モデルは現在も人気で、ビザールギターとして注目されています。
アンプ
当時はVOX AC30やFender Tremoluxが憧れの的。国産ではグヤトーン、テスコが多くのミュージシャンの手に届いた。
リズムマシン・ドラム
エレキブームではドラムセットも普及。Ludwig、Pearlが当時の主流。
GSサウンドの音作りの特徴
🎸 GSサウンドの3要素
- クリーントーン中心:歪みは少なく、ブライトでカラッとした音
- トレモロ・ビブラート:アームを使ったサーフサウンド的揺らぎ
- リバーブたっぷり:スプリングリバーブで広がりを演出
現代でGSサウンドを再現する
ギター選び
ビザールギターの質感を現代の品質で再現するなら:
- Fender Vintera シリーズ:60年代スペックの復刻
- Gretsch Electromatic:手の届く価格でホロウボディサウンド
- Mosrite復刻モデル:各社から復刻品あり
プラグインでGSサウンドを再現
DAWユーザーなら以下のプラグインでGS的なサウンドを作れます:
- Valhalla Vintage Verb:スプリングリバーブモード
- IK Multimedia AmpliTube:VOX AC30モデリング搭載
- Universal Audio OX:ビンテージアンプシミュレーター
GSが残したもの
グループサウンズは1969年頃にブームが終焉を迎えるが、その影響は計り知れない。
- エレキギター文化の定着:日本中にギター少年が生まれた
- バンド形式の普及:ソロ歌手中心だった歌謡界にグループという概念が浸透
- 国産楽器メーカーの成長:ヤマハ、グヤトーン、テスコが世界へ
このムーブメントがなければ、後の日本のロック・歌謡曲・J-POPは存在しなかったかもしれない。
あなたもエレキギターを始めよう
GSの音楽を聴いて「ギターを弾いてみたい」と思ったなら、今がその時。現代のエントリーギターは当時と比べ物にならないクオリティで、初心者でも音を出しやすい環境が整っています。
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GSサウンドを今すぐ体験できる楽曲・動画ガイド
必聴プレイリスト(入門5選)
| 楽曲 | アーティスト | ポイント |
|---|---|---|
| 「君だけに愛を」 | ザ・タイガース(1967年) | GSの教科書。フォルスコードの王道 |
| 「いつまでもどこまでも」 | ブルー・コメッツ(1967年) | グラミー賞候補になった国際的名曲 |
| 「バン・バン・バン」 | ザ・スパイダース(1966年) | 堺正章・かまやつひろしのコミカルなGS |
| 「エメラルドの伝説」 | テンプターズ(1968年) | 萩原健一(ショーケン)のカリスマ性 |
| 「花の首飾り」 | ザ・タイガース(1968年) | 歌謡曲寄りのGS。ポップさの極致 |
覚えておきたい豆知識
- GSブームのピークは1967〜1968年のわずか2年間
- ザ・タイガースのレコードは発売と同時に売り切れる社会現象だった
- 「エレキは不良の音楽」として親世代から反対された——この構図はロックが誕生した国すべてで繰り返された
- 日本のグループサウンズから世界へ羽ばたいたのが後のモンキーズ日本版とも言われる