このシリーズについて 「Sunoで曲を作る」全12回のシリーズです。#08はDAWとの連携方法。DAWの基本操作を知っている方向けの内容です。

SunoのMP3をDAWで使う場面

使い方 説明
ベーストラックとして使う Sunoの楽曲に自分の演奏や歌を重ねる
リミックス素材として使う テンポ・音程を変えてリアレンジ
ボーカルだけ抽出 AI Stem分離ツールでボーカルを取り出し別楽曲に使う
ループ素材として使う 一部分を切り出してループさせる
マスタリング EQ・コンプレッションで音質を整える

ステップ1:SunoからMP3をダウンロード

  1. 気に入った楽曲の「」メニューをクリック
  2. Download」→「Audio」を選択
  3. MP3ファイルとして保存(通常128〜320kbps)

ヒント: ProプランではWAV(非圧縮)でのダウンロードも可能。DAWでの編集にはWAVが推奨。


ステップ2:DAWへのインポート

Ableton Live

  1. ブラウザパネルからMP3をドラッグ&ドロップ
  2. オーディオトラックに配置される
  3. Ctrl+Shift+W(Win)/ Cmd+Shift+W(Mac) でWarpをオンにしてテンポ解析

Warpの設定:

  • Complex Proモード推奨(ボーカル付きの楽曲は特にComplex Proが優秀)
  • 「Warp from here(straight)」でテンポを揃える

Logic Pro

  1. プロジェクトのテンポをSunoの楽曲に合わせる(後述のBPM解析を先に行う)
  2. Finderからオーディオトラックにドラッグ&ドロップ
  3. 「テンポに従う」を選択

Cubase

  1. Project → Import → Audio Fileでインポート
  2. Musical Modeをオンにしてテンポ解析
  3. 必要に応じてオーディオワープでテンポ修正

ステップ3:BPMを特定する

SunoはBPMをプロンプトで指定しても±5程度ズレることがある。正確なBPMを調べる方法:

方法①:DAW内で自動解析

  • Ableton:Warpオン後にBPMが自動表示される
  • Logic:スマートテンポで解析可能
  • Cubase:Detect Tempo機能を使用

方法②:無料BPM解析ツール

BPMTap(ブラウザで使える):

  • 曲に合わせてスペースキーを押してBPMを測定

Sonic Visualiser(無料DAW):

  • Onset Detectionプラグインを使ってより正確に解析

ステップ4:ステム分離(ボーカルの抽出)

SunoのMP3はすべてのパートがミックスダウンされた状態。ボーカルだけを取り出したい場合はAIステム分離ツールを使う。

無料ツール

ツール 品質 用途
LALAL.AI(無料枠あり) 高品質 ボーカル・ドラム・ベース分離
Spleeter(Python/無料) 標準 2〜5ステム分離
Music.ai(無料枠あり) 高品質 多ステム分離
iZotope RX(体験版) プロ品質 精密なステム編集

手順(LALAL.AIの場合)

  1. lalal.aiにアクセス
  2. SunoのMP3をアップロード
  3. 「Vocal」を選択して分離
  4. ボーカルトラックとオフボーカルトラックをダウンロード
  5. DAWにインポートして編集

ステップ5:自分の演奏・歌を重ねる

SunoのMP3をベースに自分の録音を重ねる「ハイブリッド制作」が最も活用しやすい。

手順(Ableton Live例):

  1. Sunoトラックをオーディオトラックに配置
  2. 新しいオーディオトラック(または MIDIトラック)を追加
  3. マイク・楽器を接続して録音(Input Monitoringをオン)
  4. Sunoトラックに合わせて演奏・歌唱を録音
  5. 必要に応じてEQ・コンプ・リバーブで加工

ヒント: Sunoのトラックを50%くらいに下げて自分の音が立つようにすると、最終的なミックスがしやすい。


よくある問題と解決法

問題①:テンポが途中でズレる

Sunoの楽曲はテンポが完全に一定でないことがある(特に生ドラム風のサウンド)。 解決法: Abletonのコンプレックスワープで手動マーカーを打ってテンポを揃える。

問題②:音質が粗い

無料プランのMP3(128kbps)では音質が不十分なことも。 解決法: Proプランに移行してWAVでダウンロードする。または、EQで2kHz周辺を軽くブーストして「抜け」を改善。

問題③:著作権の問題

無料プランで生成した楽曲は商用利用不可(Sunoの規約)。DAWで編集して公開・販売する場合はProプラン以上が必須。


次回(#09)は、宅録ハイブリッド制作をテーマにした実践編。Sunoの楽曲にギター・ボーカル・鍵盤を加えてバンドサウンドを完成させる具体的なワークフローを紹介する。


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