このシリーズについて 「Sunoで曲を作る」全12回のシリーズです。#09は宅録とのハイブリッド制作実践編。#08のDAW連携を読んでいると理解が深まります。
ハイブリッド制作とは
Sunoのバックトラック(AI生成)+ 自分の生演奏・歌声(録音) を組み合わせる制作スタイルだ。
メリット:
- バンドアレンジをひとりで完成させられる
- 歌や得意な楽器で個性を加えられる
- 全録音より制作時間を大幅に短縮できる
必要な機材
最小構成(ボーカル録音)
| 機材 | 目安 |
|---|---|
| コンデンサーマイク | ¥10,000〜(Audio-Technica AT2020等) |
| オーディオI/F | ¥20,000〜(Focusrite Scarlett Solo等) |
| ヘッドフォン | ¥5,000〜(ソニー MDR-7506等) |
| DAWソフト | 無料〜(GarageBand・Reaper等) |
ワークフロー全体像
① Sunoで楽曲生成(プロンプト + Custom Mode)
↓
② BPMを確認してDAWに読み込む
↓
③ Sunoトラックを参照しながら自分のパートを録音
↓
④ 不要な帯域をカット(EQ処理)
↓
⑤ ボリュームバランス調整
↓
⑥ リバーブ・ディレイで空間を統一
↓
⑦ マスタリング → 書き出し(WAV/MP3)
ステップ③:録音の実践
ボーカル録音のセッティング
- マイクの位置: 口から20〜30cm。マイクを斜め上から口に向ける(ポップノイズ対策)
- Input Level: メーターが-12〜-6dBになるように調整(クリップさせない)
- ヘッドフォンで聴きながら歌う: スピーカーからだとハウリングが発生する
- 室内の反響を抑える: 布団をかぶる・クローゼットの中で録音するだけでも効果大
ギター録音の2通り
①ライン録音(直接オーディオI/Fへ):
- シールドケーブルでI/Fに直挿し
- クリーンな音が録れる。アンプシミュレーターをDAW内で後がけ
Guitar Rig(Native Instruments)・Bias FX・GarageBand内蔵Amp Designer
②マイク録音(アンプを鳴らしてマイキング):
- アンプのスピーカーコーンの中心から少し外(コーンエッジから5cm程度)にダイナミックマイク(SM57等)を立てる
- 音は太いが近隣への騒音対策が必要
ステップ④〜⑥:ミックスのコツ
EQの基本処理
| トラック | 処理 |
|---|---|
| ボーカル | 100Hz以下をハイパスフィルターでカット(モコモコ感を除去) |
| ギター | 200〜400Hz付近を少しカット(Sunoのギターと被りを減らす) |
| Sunoトラック | 500Hz〜2kHz付近を少しカット(自分の声の帯域を空ける) |
リバーブで空間を統一
Sunoのトラックはすでにリバーブがかかっているためそのまま使う。自分の録音トラックにも同程度のリバーブをかけて空間を揃える。
- Room Sizeは中程度(0.4〜0.6)
- Pre-Delayを15〜30msほど設定(直接音との分離感が生まれる)
ボリュームバランスの目安
| トラック | 目安ボリューム(0dBに対して) |
|---|---|
| Sunoバックトラック | -8〜-12dB |
| 自分のボーカル | -6〜-8dB(主役) |
| 追加ギター | -10〜-14dB |
完成後の活用法
- YouTubeにMVとしてアップ:スマホ映像+SUNOバックトラック+歌声で十分なクオリティ
- Showcaseに投稿:Cooltake Studioのクリエイター投稿コーナーで公開
- SoundCloud・ニコニコ動画:音楽SNSでファンを獲得
- RouteNoteでストリーミング配信:SpotifyやApple Musicで一般公開(要Proプラン楽曲)
次回(#10)は、SunoからSpotify・Apple Musicへの配信を解説する。RouteNoteを使った無料ストリーミング配信の登録手順と、収益化(印税)の仕組みまで詳しく紹介する。
この記事:【第9回】Sunoと宅録を組み合わせるハイブリッド制作ガイド|AIバックトラックに生演奏・生歌を重ねる方法

